こんにちは。からあげです。
昨日は、貴重な晴れ間に芦別岳に登ることができて良かった。せっかくのチャンスを逃すと、次回はいつになるのか分からない。天気が良くても、登山口が近くなければ、登山することができない。芦別岳は登山口にキャンプ場があり、自転車でも登山しやすい山だ。
今朝は早起きして活動を始める。雨が降る前にねぐらに辿り着かねばならない。
台風が2個も続いて北海道にやって来る。
起きて空を見上げると、昨日より天気が良い。薄曇りの合間から朝日が差している。夜露が薄っすらと下りたほかに、フライシートの裏側が結露でびしょ濡れとなった。裏側が濡れたのは、北海道で始めてかもしれない。
今朝の朝食はマルちゃんのダブルラーメン。ボリュームがあっていいのだが、2個分で嵩張るため、さっさと片付けてしまうことにした。
荷物をまとめて6時過ぎにキャンプ場を出発する。
まだ寝ている人が多い。
キャンプ場前の水を張った水田。
朝日が水面に写っている。
国道までの3kmほどの直線道路を下りて来て思い出したのは、チェーンに油を差していないこと。一昨日雨天走行して油が少し落ちてしまって、金属のこすれるような音がする。
今回チェーンのメンテナンスは特にしていないが、油だけは小まめに差すようにしている。
油でぎっとぎとのリアディレーラー。
真っ黒になってしまっている。洗浄しようにも、ウエスを大量消費しチェーンクリーナが必要なので、やりたくてもできない。
今はノーメンテでどれだけチェーンが持つかテストしているところ。現在6,700kmを超えている。予備のチェーンがあるので、切れるなら切れてみろと強気でいられる。
山部からそのまま38号線を走って南富良野方面に向かう。
本日の目的地は、屈足(くったり)のライダーハウスだ。新得町が整備してくれていて無料で宿泊することができる。
なんだこれは?
畑の中に刈り取ったものを積み上げている。
地面に刺した杭に巻き付けてシートで押さえてある。
どこかで見たことがあるような気がする。
そういえばこの形、白神岳の付近の田んぼで見掛けたな。ツルのような植物はなんだろうか?
途中、薄日が差すようになったので、農協の倉庫の前で天日干しする。先日、湿ったテントをバッグの中に入れていたら、薄っすらとカビが生えてきてしまった!
これ以上症状を悪化させたくない。
サイドバッグの口も開けて湿気を飛ばす。
ついでにソーラーパネルでスマホを充電しておく。
自転車を立てかける時は、壁よりポールの方がカバンを開け閉めしやすくていい。
サドルがコンクリの柱の角に当たるため、ウエスをかましておく。こういうところだけは気を遣う。普段は気が効かない癖して。この私の気の効かなさが、過去何度も誰かを激怒させた。本人は全く悪気はないのだが。
樹海峠手前にひまわり畑があった。
まさか観賞用に育てている訳ではなかろう。
種をペットのエサ用にでもするのだろうか?
ひまわりを見ていると、元気をもらえる気がする。
ここ最近の憂鬱な気分が吹き飛んだかな?
オンボードカメラよりお届けします。
今日は向かい風が強くなかなかスピードがでない。
少しでも抵抗を減らそうと、ハンドルの下を持って深い前傾姿勢とした。
これまでほとんど下ハンで走ったことがなかったが、やってみると普段より力強くペダルを踏める気がした。前傾姿勢は辛いが、走っているうちに慣れてしまった。
ただ、前を向こうをすると、かなり首が疲れる。上目遣いとなるため、視野が眼鏡のレンズからはみ出てぼやけてしまう。
死亡事故多しの注意標識
自転車にはエンジンブレーキが付いていないのだが、どうしたらいいのか?
カンチブレーキは効きが悪くて、急な下り坂だと全然スピードが落ちなくて焦る。
ようやく樹海峠に到着した。
まだこのあと、狩勝峠が待っている。空模様が次第に怪しくなっているため、のんびりしている暇はない。
峠の下りからはノーブレーキで気持ちよく下って麓の幾寅までやって来た。道の駅によって水を補給しておく。
幾寅(いくとら)駅には、高倉健主演の鉄道員という映画のロケセットが残っている。
本来の駅の前に幌舞駅という架空の駅が作られている。
駅の入り口
エイジング加工されて古ぼけた駅舎のように見える。
駅の中は展示ルームとなっている。
そう言えば、高倉健って死んでしまったんだな。年代がかなり上の俳優のため、私は全然知らない。
ポストの前で記念撮影。
ポストはどこからか持って来たものか?
実際に使われているポストだった。
電車のセットも置かれている。
むむむ、何やら変だぞ?
横から見ると、こんな感じになっている。
電車の先頭部分しかない。
電車の中にはこんな張り紙が。
やはり盗んで行くやつがいるんだろうな。
樹海峠の次は狩勝峠を越える。
次第に下ハンに慣れて、向かい風ながらもスピードに乗れるようになった。前傾姿勢で乗るのが本来の乗り方だということが分かった。
狩勝峠の登りに差し掛かる手前でチョコバーを食べて燃料補給する。すでに汗でずぶ濡れとなっている。ポカリ粉末を溶かした水をがぶ飲みする。
北海道の道路にあるグレーチングは陥没していることが多い。
これは新しい道路に設置されていたもの。
なんと始めから少し凹ませて設置してある。水はけを良くするためだろう。この段差が自転車には鬱陶しい。
登坂車線を登っているところ。
峠まではあと少しだ!頑張れおっさん!!
ようやく狩勝峠に到着!
ああ、疲れた。
展望台から峠のようすを撮影した。自転車乗りには嬉しい東屋があるぞ。ウシシ。
急に体が冷えて小便を催したのでトイレに行くと、意外に多くの便器が並んでいる。
写真には写っていないが、このトイレはコの字になっていて、手前にも便器がある。
その一つ一つの便器の前に「水を流してください。」という注意書きがされていた。鉄板で塞いであるところには、以前自動水栓のセンサーが付いていたのか?
峠の前で記念撮影。
風が強くてずぶ濡れだった全身がすぐに乾いた。
自転車乗りにとって峠は特別な場所だということが分かった。
必死になってペダルを漕いで峠に着いたあとは、峠からの眺め、そして楽しい下り坂が待っている。
こうして食べるパンもすごく美味い。
狩勝峠から帯広方面を眺める。
雲行きがさらに怪しくなってきた。
雨が降り出す前にさっさと下ってしまうか。
狩勝峠からの下りは至福の時だった。
傾斜が緩くて道幅が広いため、ノーブレーキで下りることができた。下ハンを握って少しでもスピードが出るようにした。
勢い余って新得町まで下りてから、道道75号線で屈足を目指す。
途中、小さい峠越えをして屈足までやって来た。
そこで目にしたのは一面の蕎麦畑。
そしてこちらは広大なじゃがいも畑。
じゃがいもはなんだか生育が悪い気がした。どれも背丈が低い気がした。
セイコーマートに寄って食料を手に入れる。
とりあえず、1泊分と食料を手に入れた。
ご褒美にジャイアントコーンをプレゼント!
これまでは気が進まなくてライダーハウスに泊まらなかったのだが、台風2個が接近中とあってやむなく泊まることにした。
ネット情報に寄ると、帯広から40kmも離れているため、人が少ないようす。
来てみると先客3人の荷物があった他は誰もいなかった。ライダーハウス到着後、ポツポツと雨が降り始めた。
おお、ギリギリセーフだ!
カバンとベアキャニスターを外して建物の中に入れて場所を確保しておく。一番奥の角というベストポジションをゲットした。
ライダーハウスに着いて落ち着くと、お腹が空いていたことに気がついて、隣の焼き肉ハウスでラーメンを作ることにする。
建物内では飲食と火気使用禁止のため、隣の焼き肉ハウスを利用する。
これが広々とした焼き肉ハウスだ!
ここなら野宿したい放題だ。と言っても、そんなことしなくても、隣に快適なライダーハウスがある。
ラーメンを作っているところ。
天板が水平になっているため、すごく調理しやすい。横から霧雨が吹き込んでくるため、もう少し奥の方に移動した。
美味しいもやし入りのチキンラーメンの完成!
葉物野菜が高いため、安いもやしのみ。あとは大麦や乾燥わかめ、切り干し大根を入れている。
お腹が膨れたところで、洗濯することにする。
人間は空腹が満たされて始めて、身なりを気にするようになる。せっかく洗濯機も無料で使えるので、この際キレイにしておく。前回洗濯機でキチンと洗濯したのは稚内だ。もうあれから随分経つな。衣類が黒っぽくなってきた。
洗濯中は今のパンツに海パンを履いて、上半身はフリースのみ着て凌ぐ。
建物に入ってすぐの板の間に洗濯機が置かれている。
少量の洗濯物を洗うのに便利な二層式だ。
なんと誰かが置いていった洗剤もある。普段洗剤は使わないため、持っていない。これは助かる。
稚内で洗濯し忘れたのが、シュラフのインナーシーツ。
来る日も来る日も汚い体に直接触れている。そのため、随分汚れていて限界が近づいてきた。汚れが染み込まないようになっていた。
スイッチをひねって洗濯機を回す。すると、キーキー変な音がする。なんだか水流が弱い。
それでも15分経つころには、洗濯機の水が真っ黒になった。
一度では無理なので、洗剤を使って2度洗いをした後にすすぎをおこなった。
もちろんすすぎも1回では足りなかったのだが、水がもったいないので止めておいた。
脱水した衣類を物干しロープに掛けて乾かす。
こうして室内で乾かせるのは有り難い。部屋の内装が湿気を吸い取ってくれることだろう。ある程度乾かしたところで、濡れた衣類を着て乾かす着干しを行った。
今日の泊まりは私を含めて6人。
あとから大学生の自転車乗りがやって来た。なんでも夏休み中に分割して日本一周しているらしい。
なんと、今日私が寄った山部のセコマで買い物した時に財布を紛失して無一文となってしまったのだそう。彼はたまたま手元にあったカントリーマームだけで富良野からやって来たんだとか。今はお腹ペコペコ。
彼はいろいろ手を打っているのだが、身分証明書の免許証やカードも含めて財布を丸ごとなくしてしまったため、現金を受け取る術がない。真っ黒に日焼けした若者を見捨ててはおけず、とりあえず当座必要なお金を貸すことになった。月曜日に貸したお金を私の口座に親が振り込んでくれる手はずになっているが、確かに振り込まれたか確認する方法はない。カードのみのため、どうしようもない。家に帰ってからパソコンで確認することになるだろう。両親と電話で直接話したから、多分間違いはない。(と思いたい。)ひょっとしたら、新手のオレオレ詐欺かもしれない。
電話口の声はどうも私より年下のような気がする。ああ、歳をとったんだなと思ってしまったぞ!
雨は夕方から本降りとなってきた。
台風は温帯低気圧に変わったが、遅れてすぐにやって来る台風があって明日は一日中雨の予報となっている。
明日は起きてから決める予定。連泊してもいいが、連泊すると飽きてくるため、とりあえず帯広までは出ておきたい。地図で見るとあちこちに橋が架かっているので、雨でも野宿場所には困らないだろう。
さあて、そろそろブログ更新は止めて同室の人と話をしようか。
おわり
コメント
コメント失礼します。
非常に詐欺っぽいですがどうなんでしょうね?
「母親」の声が若かったのは、共犯者だからでは?
なんて邪推してしまいました。
その後の進展レポ待ってます^^
お金の件ですが、月曜日の午前中にキチンと振り込んでくれましたよ。
声が若かったのは、単に両親が若かっただけのようです。
要するに私がおっさんだったということです。
そうなんですか!
なんだか嫌なコメントをしてしまいすみません笑
今後も応援しています。
変な取られ方をしても不思議ではありません。私の書き方が悪かったです。
彼は正直者でしたし、彼の両親も誠実でした。月曜日の午前中早くに振り込まれたことが、それを証明しています。
初めまして。
財布紛失した時の脱出方法。
私も北海道で財布、免許書、ATMカード全部紛失してスマホ以外は無一文になりました、その体験した時の解決方法をお伝えいたします。内地の親族で郵貯の口座を持ってましたらKOです、最高1回10万まで送金可能です、受け方が郵貯口座持ってなくっても身分証明書持ってなくっても大丈夫です、送り側の方が郵便局に行きその場で受け取り側の方の郵便局に電話し身元確認取れたら大丈夫です、翌日にお金受け取りに行けます、この方法は郵貯の方でも知ってる方は少ないのでシッカリ説明しましょう、私(郵貯口座持ってません)もこれで2回家族から北海道に送金してもらいました。郵貯にはこのような融通の利く制度があります。
どうも貴重な情報ありがとうございます。
送り側がゆうちょの口座を持っていればいいのですね。
送金できる金額が10万円までなら、犯罪に利用されることは少ないでしょうからね。国内で財布を落とした時のために覚えておこうと思います。
これ後日、記事にしたら面白いですね。
ライダーハウスは好きではないんですか?
30年前に盆過ぎに道東サイクリングしたら やはり雨降りで散々でしたが 隊長は緩急交えて上手く旅行してるなあって感心してます。
僕は30年も前に夏休み前半10日間西表島 後半10日間道東を3年くらい続けましたが 西表島のダイビング
と根室の民宿の花咲ガニとススキノだけが思い出なので 隊長のこの冒険が羨ましいです。
札幌はアパートがタルハウスくらいに安いので今は このブログを見ながら隊長のキャンプ生活を参考にサバイバル生活を安アパートでしています。
隊長はこのまま南下して東北を通って沖縄まで縦断してくれたらいいなあって思ってます。
海外編は どこになるんですか?
暖かい国ですか?
海外編は今年中にあるんですか?
宜しく御願いします。
はい、あまり好きではありません。
なんと言うか、ライダーたちとは合わないんですよ。細かいことを書くと反感を買いますので書きませんが。
予定では、このあと函館から大間に渡り、自走して家まで帰ります。
海外のことについては秘密です。まだ自分の中でイメージが出来ているだけで、下調べもしていません。そのうち具体的な計画が出来上がったら、ブログで発表します。
それまでお待ちください。
洗濯機の水が真っ黒になった。
> 隊長ってコテコテですね。それにしても財布を落とした青年を助けた隊長はいいことしたね。寸借詐欺でも騙すより騙されるほうがいいですよ!
人を騙すことはしたくないですが、騙されたくはありませんね。
なんせ低収入の身には、現金は貴重ですから。
シュラフのインナーシーツがあれば、風呂に入らなくてもダウンのシュラフが汚れにくくていい感じです。
くったりは、私も2度と泊まらないライハかな!
くったりは、昔は、たしか3泊までOKだったので、車の人が、アパート代わりに使っていて、帯広あたりで遅くまで遊んで、夜中に帰ってくる人とか、マナーが良くないライハだった!
まだ、大正カニの家の方が、全然よいね~ww
ただ、キャパーは、一度テント生活しちゃうと、テントが天国過ぎて、ライハなんか泊まりたくないね!
別に夜遅く帰って来ても、静かにしてさっさと寝てくれたらいいんですけどね。
私はライハは合わないことが分かりました。今後はわざわざ泊まることはないでしょう。
テントは雨が続くと堪えます。今年みたいに。