ホタテ貝を踏んで痛恨のタイヤパンク!!

こんにちは。からあげです。

 

これまで天候以外は、大きなトラブルもなく順調に進んでいた北海道ツーリングだが、今日痛恨のパンクをしてしまった!
しかもホタテ貝でだ!漫画のようで本当の話し。

耐パンク性能が高いシュワルベのマラソンプラスではあったが、タイヤサイドが裂けてしまっては、マラソンプラスと言えどもどうにもならない。

痛恨のミス!!

思い出しても今もムカムカと腹が立つ。しかし、滅多にできない経験をしたとも言える。今回の出来事は海外ツーリングで確実に役に立ってくれるだろう。

昨晩の広大なフリーサイトでの宿泊は、静かで非常に快適だった。
朝起きると、今にも雨が降りそうな天気だったため、さっさと朝飯を済ませてパッキングをした。

準備よし。さあて、出発だ!

走り始めてしばらくすると、雨がぱらつき始めた。
ただ、昨日までの強風はなくなり、若干の横風が吹いているのみ。道路が少し海岸から離れて樹木に囲まれるようになったため、風が弱くなっただけかもしれない。

自転車の最大の敵であり、最大の味方でもある風の気まぐれにおっさんは翻弄されまくりだ。

気が付いたら総走行距離が5,000kmを越えていた。
北海道に来てからは、2,000kmと少し。
つい最近、旭川で前後のブレーキシューを交換した他には、消耗品の交換はしていない。

今最大の懸念事項はチェーンの消耗だ。定期的に油を挿している他はノーメンテ。いつまで持つのだろう?新品のチェーンは1本持っているので、切れるまでそのまま使うつもり。

昨日の強風吹き荒れる走行でかなり体力が消耗していたらしい。
出発してそれほど走らないうちに早くも疲れてきた。バス停で休みつつ先に進んだ。

民家が途切れてバス停がなくなった途端に雨が大降りとなって全身ずぶ濡れになってしまった。途中でカッパを着るのを諦めた。どうせ着ても、今度は汗でずぶ濡れになると。すでに手遅れ。

9時前、雄武の町に向かって快調に走っているところで、痛恨のタイヤパンク!

道路端に落ちていたホタテの貝殻に乗り上げ、割れた拍子に尖った破片でタイヤがパンクした。一瞬の出来事だったが、単なるパンクでないことが分かった。

コイツがタイヤをパンクさせたホタテ貝

チックショー。ヤラレタ!!

1枚丸ごと道路の端に落ちていた。目の端で見ていたものの、回避することはできず。漫然と前を見て自転車を漕いでいた。

とりあえず、現状確認をするため、歩道が広い交差点の角まで自転車を押してゆく。

サイドバッグ、ベアキャニスターを外して自転車を倒立させてタイヤを外す。こういう時はクイックリリースは本当に助かる。

パンクした場所は雄武の町の手前、ホタテの加工場のすぐ横。もうホタテは二度と食わねーと叫びながら作業する。

これまで快調だったサイクリングが、一転して最悪の状況になりつつある。一寸先は闇。日本だからと言って気を緩めすぎていたようだ。

先ほどの雨で地面が濡れていたものの、キレイに刈り払われた草地だったため、作業しやすかった。
一旦止んでいた雨が再び降り始めたので、ポンチョを着て作業を行った。

裂けたタイヤのようす

サイドからトレッド面に掛けてぱっくりと裂けてしまっている。
一瞬で空気がなくなったのも頷ける。トレッド面に5mmの耐パンク帯を内蔵したマラソンプラスだが、サイドは強化されていない。

パンクした瞬間にブレーキを掛けたのが良かったためか、ホイールの歪みは感じられない。(あとになって違和感に気がつく。)

チューブのようす

タイヤ同様にチューブも大きく裂けてしまっている。

さて、どうしたものか?

予備チューブ1本持っているだけで、換えのタイヤは持っていない。マラソンプラスに履き替えてパンクしないこと前提の計画だった。

とりあえずチューブは交換するとして、タイヤはこのままでは長くは持たないだろう。なんとか修理して自走できるようにせねばならない。隣の加工場から聞こえる物音を腹立たしく聞きながら、最善の修理方法を考える。

おっさん、クールになれ!

修理は麻糸で裂け目を縫い、上から瞬間接着剤を塗布して固めた。そして穴の空いたチューブを交換した。

少しずつタイヤに空気を入れて圧を高めていっても、タイヤが膨れてくるなどの異常は見られなかった。ヨシ。

とりあえず、これで雄武の町までゆこう。あとはそれから考える。このまま加工場の横に留まっていたら、気分が悪いくて仕方ない。

よし、出発だ!

修理を終えて荷物を付けると慎重に漕ぎ始めた。
行ける。意外にも走行には、ほとんど問題はなかった。

思い出してもむしゃくしゃする出来事。悪態を附きながらペダルを漕ぐ。

雄武の町のセコマに着いたところでおやつタイム!
おっさんのご機嫌をとるためにアイスクリームを買ってあげた。

アイスクリームを食べてようやく冷静になれたのだった。

雄武の道の駅で早速チューブの修理を試みる。
大きな穴だったが、修理パッチを当ててみると、ギリギリカバーできる大きさだった。

予備のチューブがない状態で走り続けるのは非常に危険だ。なんでもいいから、予備チューブは1本欲しい。

トレランポールの先をハンマー代わりにしてゴム糊を圧着させる。15年ぶりくらいのパンク修理で考えながら行った。

ふぅ〜、これもいい経験になるだろう。パンクし難いタイヤを履いていると、パンク修理する機会が滅多にない。1回でも数をこなしておきたい。これが北海道で初のパンク修理だ。

よし、修理完了!

エア漏れなし。とりあえず、非常用の交換チューブになるだろう。早いうちに新しいチューブを手に入れておこう。

チューブを捨てずに修理してみて本当に良かったと思った。

気分新たに雄武の町を出発する。
予備のチューブができたことで非常に気が楽になった。パンクで自走不能の可能性が随分と軽減したぞ!

おっさん、ニンマリだ。

1時間ほど走って次の町の興部(おこっぺ)にやって来た。
とりあえず、お腹が空いたため、バーベキューコーナーで昼食にする。いつものラーメンだったが、かなり元気が出た。

ホッと一息して時間を確認すると、すでに午後2時を回っている。ここ興部の道の駅には、廃列車を改造した無料の宿泊施設がある。今日はパンクがあって大きくタイムロスしてしまった。

悪い流れを変えるために、ここは泊まってゆくことにした。

道の駅で宿泊の手続きを済ませて宿泊施設にやって来た。
これが無料で泊まれる電車だ!

最大3泊まですることができる。ここに泊まって態勢を立て直すべきだと判断した。

電車内のようす

シートを撤去して畳敷きのスペースとなっている。
去年からパワーアップして、AC電源増設、扇風機・洗濯機が設置されている。

日が照ってきたため、非常に暑い。まるでサウナのようだった。

これが噂の全自動洗濯機!!

もちろん使用料は無料。洗剤は自分で用意する。

せっせと車内に荷物を運び込む。

ああ、面倒くさい!いつもサイトに横付けしているため、この作業が非常に煩わしく感じられる。サイドバッグは重さを分散させるために4個もある。

天気がいいうちにざっとテントを乾かす。

こうした一手間で快適さが全然違う。

生活感溢れる電車

公園で散歩する人が物珍しげに寄ってきて話をする。

ここ興部は多くの旅人が寄るため、あちこちで長話している人の姿が多く見られる。

車内の暑さと狭さから外に避難することにした。

他のおっさんが話していた、一人一畳という言葉を聞いて何かがプツンと切れてしまった。もう我慢なんて止めだ!

自転車に乗るようになってからは、プライベートスペースを十分確保するようになった。見ず知らずのおっさんと体を寄せ合って眠れない。消灯時間前に耳栓をして眠るというのも気が咎める。

知らず知らずのうちに、ライダーとは相容れない存在になってしまったようだ。

タイヤの修理箇所を念入りに修理しておく。
内側からゴムパッチを当てて上からガムテを貼ってカバーしておく。これで多少はマシになることだろう。

この日、夜遅くまでおじさんサイクリストと話をしていた。
イチイチムカつく事を言ってくるのだが、正論で言い返すこともできやしない。

それでも予備チューブとチェーンピンの必要性を説かれて改心した。早いうちに予備を手に入れておくことにした。

 

さて、今後問題になるのが、応急修理したタイヤをどうするかだ。Amazonで検索してみると、マラソンプラス1本は割高な値段設定。ここで新替えすれば話は早いが、修理後の耐久性を見ておきたいこともある。非常に悩ましい。

日本国内なら自走不能に陥ったとしても、なんとかなる自信はある。ヒッチハイクで町まで出て交換パーツを買ってこればいい。
何日かかろうとも復活させることはできる。ただ、自転車を離れる間、盗難の恐れがあるだけだ。

とりあえず、タイヤの問題は早急に片付けてしまうことにする。

いつまでもブログ記事を作成してはいられないので、これにて終了!

 

ああ、おいしいネタができたな!!

 

おわり

コメント

  1. 一塁ベース より:

    普通ならクギとかなのがホタテでざっくりとは題からキャッチーですね。
    思わずふふっとなりました。
    タイヤなど思わぬ障害からいらぬアドバイスをもらうこともあるでしょうが気にせず思うがままの活動を楽しみにしてます。

    • karaage より:

      いやあ、ホタテでパンクは参りました。
      自走出来て本当に良かったです。

      不要なアドバイスはゴミ箱行きです。

  2. いちきゅー より:

    隊長、お疲れ様です。
    そこの電車におっさんと若者の間に泊まったおっさんですw
    鉄のテーブルと椅子の写真ですぐ場所がわかりました。
    ジムニー編のブログを参考にそこを利用しました。
    パンク修理大変みたいですがブログの更新宜しくお願いします。

    • karaage より:

      電車の中は蒸し暑くて非常に危険でした。
      日中は外に出た方が安全だと思いました。

      雰囲気がある宿で思い出にはなりますね。いろいろと。