こんにちは。からあげです。
昨日はタイヤのパンクがあって大幅なタイムロスをしたため、急きょ興部の町に泊まることになった。
宿泊できるように改造された電車内は、窓を開けて扇風機を回しても蒸し暑く、とてもではないが中で寛いでいられない。さらに夕方になって周囲が暗くなると、車内に虫が入らないように窓を閉めてしまった。
途中で電車から脱出して外にテントを張ったから良かったものの、あのまま電車内に居たら熱中症で倒れていたことだろう。
外でテントを張ったのはいいのだが、夜になってしばらくすると、飲んで帰って来たおじさんの相手をすることになった。
予備のチューブは2本、チェーンピンは持つもんだと散々馬鹿にされて、そんなんでよく海外ツーリングに行く気になるもんだ、などと鼻で笑われ、暴言を吐かれつつも、私はおじさんの知識を吸収しようと、我慢強く話を聞いていたのだった。
そんなムカつくおじさんだが、最近JKT48にハマっているという。AKB48のインドネシアジャカルタ版で、純真無垢な美少女が良いという。いろいろ聞いていると、心の隙間に新興宗教のような美少女アイドルグループが入り込んできたようだった。私はションベン臭いガキには興味ないが、それまで全く関心がなかった高齢のおじさんがなぜハマってしまうのかに興味を惹かれたのだった。
おじさんに夜遅くまで付き合っていたため、寝たのは日が変わる頃だったように思う。久しぶりの夜ふかしで朝は全く起きれなかった。
日が照ってテント内が暑くなってきたころ、ようやく目が覚めた。最悪の目覚めで時間は8時過ぎ。テントの外に出ると快晴の青空が広がっていた!なんてこったい。天気予報では朝方まで雨が降るようなことを言っていたのに。まったくもって当てにならん。
とりあえず、昨日できなかったブログを書いて朝食を食べた。
するとすでに10時を過ぎていた!
ブログ執筆中、ソーラーパネルでスマホを充電していたら、あっという間にフルになった。
出発前にタイヤの付替えを行っておく。
昨日、ホタテ貝を踏んでリアタイヤが裂けてしまったのだが、なんとか修理して走れるようになった。
リアはフロントよりかなりの荷重が掛かるため、できるだけタイヤに掛かる負荷を減らすために、タイヤの前後位置を入れ替えることにした。
これはおじさんからのアドバイスだったのだが、自分の頭でも考えてみると、おじさんの言うように入れ替えた方がいいと判断、作業を行うことにした。
とりあえず作業前にテントを撤収しておく。作業終了しても居続けないようにするためだ。ここはおっさんの逃げ道を断っておく。
こんな天気の良い日に走らなくてどうする?
硬いシュワルベマラソンプラスと格闘すること1時間。
慎重に作業を進めて入れ替え作業を終えることができた。
タイヤとチューブを組む前にホイールとスポークを磨いておいた。
作業完了して出発の準備が整ったのは12時過ぎてから。
興部は居心地が良すぎるから非常に危険。さっさと早く出て行った方が安全だ。
よし、出発!!
修理したタイヤを労りつつ南に向かって走る。
次の町は紋別だ。
遅い時間に出発したため、今日はあまり走れないだろう。とりあえず、タイヤのようすをみつつ走って紋別に着いてからどうするか考えよう。
タイヤの外観にだけ気を取られていたが、冷静になって走っていると、昨日までなかった異変を感じた。
リアのホイールに振動が出ているのに気がついた。スピードを出して走っている時には感じないが、歩くより遅いスピードだと、ある箇所でホイールがブレるのが分かった。
昨日、タイヤがパンクした際、ホタテ貝に乗り上げて貝殻が割れて、尖った端でタイヤが裂けた。それで一気に空気が抜けてドンとリムを打ったような感じがした。
パンクした時の衝撃でホイールが歪んでしまったのか?
それともタイヤの組付け方が悪かったのか?
その後、気になって気になって仕方がなくなった。
それに相変わらず道路端にはホタテ貝が落ちていて気を抜けない。ホタテ貝を見るとドキッとしてしまい、ホタテ恐怖症になってしまったようだった。
今日のツーリングで印象に残ったのは、紋別の町手前ですれ違った小学生3人組。
自転車でじゃれ合いながら向こうからやって来た。その顔はみな本当に楽しそうだった。観察したところでは、紋別の町で買い物をした帰りのようだった。片道20km以上はある道のりをママチャリで走るとは。
なかなかやるな!
末恐ろしい小学生たちだ。それとも北海道ではこれくらいは普通のことなのか?少なくともこれまで、長距離を走っているような小学生を見なかった。
紋別の町に着くと、通りがかったセコマに寄ってお昼を食べる。
イートインコーナーがなかったため、外の駐車場の縁石に座って食べた。
すぐ近くでは女子小学生二人組がカップラーメンを食べていたのだった。その横で真っ黒に日焼けしたおっさんがカップラーメンを啜る。いったいここはどこなんだ?
そんなことはどうでもいい。
野菜不足を補うため、緑のたぬきに安いもやしをトッピングする。ほとんどもやしそばになっている。
あとの方はスープがなくなり、ほとんど生でもやしを食べている感じになった。それでもお腹は壊さない。おっさんの胃腸はかなりタフ。ここ1月以上北海道で野宿やキャンプしているうちにかなり強化された。
紋別のゴマちゃんランド。
ゴマフアザラシがいる小さな水族館。ちょうどえさやりの時間で、飼育員のお姉さんの声が聞こえてきた。今から中に入っても、ちょうど終わるころだろう。
前回入ったからいいか。
カニのモニュメント
ペンキが塗り直されてキレイになっているぞ!
前回来た時は、汚らしい茶色のサビ汁が垂れていた。今回はキレイで美味そうだ。
この時すでに午後3時を回っており、今日のねぐらをどうするか考えねばならない時間になった。
予定では昨日は紋別から約20km先のコムケ国際キャンプ場。そこは町から遠く静かなそうなキャンプ場だ。興部を過ぎてからなぜか立派な建物のバス停を見かけなくなった。
無理をして先に進むより、ここは手堅いキャンプ場で泊まることにしよう。ということでキャンプ場に向かうことになった。
紋別市街に入るころには、晴天だった空模様はどこへやら、分厚い雲に覆われるようになった。
これは今年の傾向だ。いくら天気が良くても長続きしない。常時不安定な天気が続いている。
オホーツク海のすぐ近くにあるコムケ湖。
キャンプ場はすぐ近く。4時過ぎに到着した。
海鳥がたくさんいるということだが、先日のクッチャロ湖同様どこにも姿が見えない。
コムケ国際キャンプ場
受付の時、おじさんになぜ国際という名が付くのか聞いてみたが、全く知らないということだった。地元のお年寄りだというのに。
このキャンプ場はできて60年くらい経つところで、生えている立木は立派なものが目立った。
北海道のキャンプ場と言えば、全て伐採して丸坊主の芝生のサイトが多いが、ここコムケ国際キャンプ場は、ある程度木を残して整備してある。
テントを張り終えたところ。
静かで雰囲気が良いのだが、蚊がたくさん居て全然落ち着かない。自然豊かというのは、こういう事を言うのだ。と再確認させられた。
それはそうと、以前から気になっていたテントポールのショックコード。伸び縮みさせる時、タッチがかなり悪くて伸び伸びしている感じがする。ショックコードを点検すると、あちこち切れそうになっているではないか!
まだ1月足らずというのに、なぜなのか?材質不良?
原因はどうでもいいが、早めに交換しておかないとポールを傷めてしまう恐れがある。また面倒なことが起こったな!
一難去ってまた一難。いや、始めの一難はまだ去っていない。これまで穏やかだった北海道ツーリングもいよいよ佳境に入ってきたところなのか?
蚊が多くて発狂しかねないため、テントの中で煮炊きする。
軽量コンパクト耐久性とバランスの取れた優秀なエアライズ1だが、強いて欠点を挙げるとすれば、換気性が悪いこと。
長方形の短編側に出入り口、長編側に換気口の吹き流しが付いているだけのため、換気性が悪くテントの中が暑くなりやすい。
今日は気温が低く日陰にいれば寒いくらいの日で良かった。出入り口をメッシュにして、テント中でストーブを使っても汗一つかかずに食事をすることができた。
本当はクマやキツネを惹き付けないため、テント内での食事や炊事は控えるべきなのだが、こうも蚊がいてはやむ終えない。
明日は早めに網走市街に入って自転車のタイヤを探すことにする。ホームセンターか自転車屋に行けば、MTB用の使えそうなタイヤが手に入ることだろう。ちょうど海外ツーリングの実践経験になっていい。
さあて、今日は早く寝るとしよう。昨日の夜ふかしの影響がまだ残っていて体が重い。
おわり
コメント
私は、日高7日間縦走でも、エアーライズ2グリーンを使用しているが、チャリ旅なら、エアーライズ1より、かまどだったかの横から入るタイプで、2人用が良さそうに思うな。
ポールのクッションコードは、早く変えた方が、良いと思うな。
私は、クッションコード伸び伸びのままほっといたら、ポールのメス側が割れてしまったからなぁ~
全体的に、ダンロップの方が、作りが良いと思うよ~ww
ドマドームのことですか?
長辺側に出入り口があるエスパースソロを持っています。
購入したテントはかなり長期に寝かしてあって、すでにショックコードが傷んでいたと思います。こんなに早く傷むのは、それくらいしか思い当たりません。ネット通販の弱点ですね。
そう、ドマドームかな?
エアーライズは、軽量化の為に、結構無理しているので、耐久性は低いんだと思うね。
私のショックコードも、ワンシーズンでダメになった記憶があるからな~ww
山縦走はエアーライズ、チャリ旅やカブ旅はプロモンテのVLが、ベストじゃないかな?
プロモンテのVL22は、かなり耐久性が高いので、まだ現役だからね!
ショックコードは確かに劣化していました。
でなければ、あんなに早くダメになるはずありませんから。
エアライズも耐久性ありますよ。
超ロングな自転車旅には、多少重たくなってもいいから、居住性と耐久性を重視したいですね。