こんにちは。からあげです。
3万円の商品券を期限内に消費するというミッション達成のため、いくつもの峠を越えて小屋に戻った私。
スーパーでハイテンションで買い物を済ませ、久しぶりに我が家に帰った。
ただいま!と心の中で元気に挨拶した。
非電化の小屋暮らしでは薪ストーブが欠かせない。
すでに伐採から5年経過し、乾燥した薪が徐々に腐ってきた。
もう先のことなんて考えない。今このときのために薪を燃やす。
しばらく経って火力が安定すると、小屋の中は小春日和の陽気に包まれる。
なんて快適なんだ!
帰宅初日から計画的に商品券を消費する。
A券、B券、C券の3種類は各1万円ずつ。使える店が異なるので、一覧表で探してせっせと買い物に出かける。
おやつの大量買い。まさに大人買いというやつだ!
肉、肉、肉。当時は肉に飢えていた。
シャウエッセンを食べるのは何年ぶりだろうか。
パリパリに焼いてかじる。
飲み物は外でキンキンに冷やしたコーラだ。
久しぶりに飲むコーラはとんでもなく旨い。
鳥の手羽先。粗塩をふって薪ストーブで焼くと飛び上がるほど旨くなる。
滴る肉汁におっさん感激。
豚肉を焼く。まずは切れ目を入れてと。いや、これは切ってしまっているな。
国産豚肉はめちゃくちゃ旨い。
脂の質が違う。
我が家の冷蔵庫。
冬季はバケツに入れて蓋をしておけば食材が傷まない。
しっかりと蓋をして重しを載せておかないと、サルに持って行かれるので注意が必要だ。
冷蔵庫付近で物音がすると、おっさんが勢いよく飛び出していき奇声を発する。
どうだ驚いただろう。おっさんを舐めるなよ。
タッパに入れた冷や飯を取り出し何を作るのか?
キムチチャーハンと具だくさん味噌汁。
いやあ、本当に美味かった。
食材がなくなると急に質素になる。(笑
ようし、買いものに行くか!
これが愛車のサーリー ディスクトラッカー。
寒さに凍えないようにいつも小屋に中に入れている。
外出する時は厚着をして出かける。
食っちゃ寝を繰り返した当時。
本当に至福の時間だった。
初めてかもしれない。こんなに満ち足りた気持ちになったのは。
天気の良い昼間はソーラーパネルの電気が有り余るので、ノートPCでAmazonプライム・ビデオを観まくる。
小屋内は亜熱帯を超えてもはや熱帯。Tシャツ1枚でも汗ばんでくる。
あるとき読者の方から蜂蜜と石鹸、もち麦が送られてきた。
どれも体と地球に優しいもの。
とろける甘さの蜂蜜だった。それでいてクドくない。
1つの瓶にスズメバチがまるごと1匹入っていたが、ハチを食べる勇気は出ず。
ほかはすべて美味しく頂きました!ありがとうございます。
いちおう大晦日は年越しそばを食べた。
小屋でそばを食べたのは初めてだった。
いやー、あっさりして美味かった。
天気の良い日は遊んでばかりはいられない。
やることをやってしまう。
まずは洗濯。氷水のような冷たい水で洗って、外に干して水切り。
すると干したまま凍ってしまうので、小屋に取り込んで乾かす。
いきなり小屋の中で干すと滴る水でベタベタになる。
薪棚の整理
ぶいぶんと落ち葉が溜まっていた。
下の方の腐った薪を出して、中身の詰まった良質の薪を積んでおく。
スカスカの薪が多くなったものの、まだまだちゃんと暖をとることができる。
暖かければなんだっていい。
初めの頃の水分たっぶりの薪のことを思えば数倍まし。
落ち葉をかき集めて燃やす。
処理しないと落ち葉だらけでふかふかして歩きにくくなる。
ある日雪が積もった。
翌日天気が回復したので徒歩で出かけることにした。
履き慣れた登山靴。
今残っているのはこいつだけ。
重たい皮の登山靴は処分した。
自転車生活では重たい登山靴を履いての登山はする気がおきない。
サクサクと雪を踏みしめて登ってゆく。
スマホ、地図は持たず、防寒着と水、食料のみ持つ。
日頃、あちこち歩き回っていたので地図は不要。
凍った滝
この滝もこれで見納めとなった。
静かな周囲に自分の足音しか聞こえない。
小屋に戻るとすぐに食事の用意を始める。
出かけるときに薪を放り込んでいったので、まだ種火が残っていた。
待ち時間に落花生を貪るおっさん。
結局、食べ物だけでは商品券を使い切れそうになかったので、指定ごみ袋を買ってなんとか使い切った。有料ごみ袋なら貰い手はたくさんいる。
今思い出しても夢のような感じのする最後の贅沢だった。
心が十分満たされた。私の小屋暮らしの欲望は昇華されて消えていった。
すでに山梨の小屋を手放していて、現在小屋暮らしはしていない。
またその辺のことは気分が乗ったときに書いてみようか。
もう、物質や時間、金なんかに執着している場合じゃない。真実を知ること、そして自分を高めることが重要だ!