オホーツクの強風に消耗する

こんにちは。からあげです。

 

今日も強風の中、自転車を漕ぎ続けて疲れてしまった。
早く横になって休みたいので、超特急モードで記事を作成することにしよう。毎回時間を掛けたいのだが、日に寄っては手抜きになることもある。それを含めてのほぼリアルタイムの更新だ!

昨晩は宗谷岬にあるバス停に泊まった。
高台の海の見える公園で野宿しようかと迷ったが、空模様が思わしくなかったため、バス停で泊まることにした。
その読みは当たり、夜になると土砂降りの雨となったのだった。

バス停内の照明はあったが、点灯しなかったため快適だった。
目の前の国道238号線は夜になっても交通が途絶えることなく、通行車両がそこそこあって走行音が気になったため、耳栓をして眠った。

駐車場にアイドリングして車中泊しているバカモノがいた。煩いったらありゃしない。それに環境にも悪い。なぜ寝袋を持ってこないのだ!

本日の起床は4時。朝になる前に雨は止んでいて路面がかなり乾いていた。

窓から宗谷岬の記念碑を見ると、観光客は誰もおらず、記念撮影するには絶好のチャンスだった。
最北端の宗谷岬は人気があって、次から次へと観光客が押し寄せてくるため、写真をとることができない。一人で待っていても、その場にいないような扱いをされることが多くて非常に気分が悪くなる。こ汚い自転車乗りは、観光客でないとでもいうのか?こっちだって好き好んで汚くしている訳ではない。真剣にペダルを漕いでいると自然とこうなる。

アクセスが良すぎる岬は問題がある。歩いて片道3時間くらいがちょうどいいだろう。歩かない(歩けない)奴は来なくて結構。

宗谷岬の最北端の碑の前で記念撮影!

ようやく念願の記念撮影をすることができた。おっさんが一緒に写っているバージョンもあるのだが、イマイチセンターがズレて気に入らないため、手持ち撮影の写真を採用した。

100均のミニ三脚でのセルフ撮影は難しい。

公園の水道で水を汲んで、ペットボトルを満タンにし、塩パン2個だけ食べて出発する。

今日は風が強すぎて外でストーブを使って飯を炊いている場合ではない。風向きが変わる前にとっとと出発する。

宗谷市街を出ると、なんとモロ向かい風になっておっさんに襲いかかった。ペダルは一気に重たくなり、時折突風が吹いてバランスが崩される。

遮るものがない宗谷丘陵を強風が吹き抜ける。

朝から非常に苦しい滑り出し。強い向かい風で急激に体力を消耗してゆく。

泣きっ面に蜂。

風向きは横になったものの、登坂車線のある上りとなった。
吹き流しが真横になっている。

時折吹く突風でガードロープの方に寄せられてゆく。

代わり映えのない景色が続く。

単調な海岸線の道で飽きてくる。かと言ってアップダウンが連続する道は勘弁して欲しい。今日のように風が強い日はフラットのままでいい。

猿払の道の駅併設のキャンプ場

開けた広大な芝生のサイト。強風が吹き荒れているためか、テントを張っている人は誰もいない。まだ7時を過ぎたところだというのに誰もいないのは、昨晩キャンプした人はほとんどいなかったということだ。

無理もない。こんなに風が強くてはテントが張れない。

猿払道の駅の近所にある地下通路のイルミネーション。
電気の無駄遣いをしているように感じるのだが。そもそも立派な地下通路は要らない。信号機付きの横断歩道で十分だろう。

まあ、あれだ!地元の有力者が自分の金儲けのために尤もらしいこと言って作らせたのだ。観光に絶対役立つと言って。多分、もうその人はこの世にいない。勝ち逃げしてあの世で笑っていることだろう。

猿払パーキングシェルター

冬期の地吹雪で視界が全く効かなくなった時などに避難するシェルター。

以前、長野県のとある場所で地吹雪を経験したが、前がほとんど見えなくなって非常に怖い思いをした。そんな視界不良時にもヘッドライトやフォグランプを点灯しない車が多くて嫌になった。なんて想像力が欠如した人間だろう。

自転車乗りの憩いの場。それがパーキングシェルター。北海道にでさえ、数えるほどしかない稀少な施設。雨の日は本当に助かる。

猿払のパーキングシェルターには、トイレ・自販機・公衆電話の他、休憩スペースまである。

ここは非常に豪華だ。

懐かしい浜頓別の手前、直線道路で有名な通称エサヌカ線を走る。地平線まで直線の道路が続いている。

しかし、遮るものはなくて風が強く、直線で単調なため直ぐに飽きてくる。

道路に寝っ転がって遊ぶ。

良い子は決して真似してはイケないよ!

北海道名物、牧草ロールが転がる牧草地。

牧草ロールをラッピングしているところ。

1個巻くだけでもかなりの時間が掛かっていた。転がっているロール全てラッピングするのは大変そうだ。

一面にたんぽぽが咲いている牧草地。

長かった直線道路を走り終えて浜頓別の町までやって来た。
明後日の7月22日日曜日、北オホーツク100kmマラソンが開催される。忘れもしない。3年前に出場して50kmも走らないうちにリタイアとなって散々な結果に終わってしまった。

今年は体調がいいため、完走できそうな気がするが、北海道に来る予定が全くなかったため、申し込んでいない。非常に残念だ。

クッチャロ湖

風が強いためか、水鳥の姿が全くなし。いったいどこに行ってしまったのだろうか?

クッチャロ湖畔のキャンプ場は閑散としていた。3年前と比べて全く人が少ない。今年の雨続きの天気だと、キャンプする気も起きないのだろう。

私は宿泊費を節約するために、野宿やキャンプを繰り返している。

足湯に寄ると、近所の爺様が浸かっていた。

爺さんが言うには今年はかなり寒いらしい。昨日、一昨日とストーブを焚いたということだ。あれ、そんなに寒かったかな?
エネルギーの無駄だと説教したくなったが、面倒くさいので止めておいた。(自分は人に説教するほどの人間でもない。)

農作物の生育も悪く、きゅうりは霜でやれてしまったらしい。

浜頓別を出る前にコープに寄って焼き鳥タイム。
消耗した体力を回復させるにはタンパク質が必要だ!

浜頓別を出ると、再び海岸線の道を南下する。
白線の外側に音の出る溝が掘ってあって鬱陶しい。

自転車の走行場所がなくなってしまうではないか!対向車が来ないときは、大きく離して抜いてゆく車がほとんどだが、対向車があるとかなり近い距離で抜いてゆく車がいて気を抜けない。レンタカーが特に危険。

そういう時は自転車のスピードを調整したり、外側いっぱいに寄ってやり過ごす。なんで弱者の自転車が気を使い過ぎる運転を強いられるのか?時々、自転車の走り難さにやってられなくなることがある。(それでも本州に比べれば、凄く走りやすい。)

風の通り道となっているところに風力発電のプロペラがいくつか設置されていた。
横風が強烈でフラフラしながら走って行った。

久しぶりに対向の自転車乗りとすれ違って嬉しかった。こちらは若干追い風気味、向こうは向かい風気味の横風だった。

全長1km以上もあるトンネルを抜けて神威岬公園にやって来た。
積丹半島の神威岬とは雰囲気が全然違う。それでも見どころが少ないオホーツクの道では、かなり雰囲気の良い場所だった。

今日は5時に宗谷岬を出発して、強風の中を漕ぎ続けて随分と体力が消耗してしまった。この先の道の駅を出ると、雄武までほとんど町らしい町はないため、手前で泊まって刻むことにした。
今日はもう十分走った。あとはこの先のキャンプ場で泊まることにしよう。

日が照っているので、ソーラーパネルを出してスマホを充電しておく。こうした細かな積み重ねがのちに大きな違いとなってあらわれる。

ウスタイベ千畳岩にやって来た。

周囲はオートキャンプ場になっていて車両乗り入れ可となっている。オートキャンプや車中泊には良かろうが、自転車にとっては最悪な場所。車やバイクの出入り、ドアの開け閉めがバッタンドッタンと煩いため、車両乗り入れ可のキャンプ場には基本泊まらない。

やっぱりね、キャンプの基本は持って歩けるだけの道具でやることだよ。道具が少なければ少ないほど、キャンプの醍醐味を楽しめる。いつからだろう?道具に頼ったキャンプをするようになったのは。

千畳岩

それほど珍しい景色でもなし。

千畳岩のキャンプ場をスルーしてやって来たのは、道の駅の隣にあるはまなす交流広場キャンプ場。

オートサイトの他に広大なフリーサイトがある。もちろん、人が来ないフリーサイトの奥の方でテントを張った。
たいてい自転車の場合は、押してゆけばサイト内に入れることができる。これがオートバイとの大きな違いだ。人力の自転車のみに許された特権だ!

自転車はフリーサイトに限る。これは間違いない。

日のあるうちはテントの中が暑いため、外で過ごす。
虫は少なく風が強くて涼しいため、過ごしやすい。

今日は大盛りのハンバーグカレーに白菜の味噌汁だ!漕ぎまくって消耗した体力を回復させよう!

駐車場近くからテントの方を撮影する。
自転車カバーを掛けていなければ、フライシートが芝生に溶け込みほとんど目立たない。非常にいい感じだ!

本日の泊まり客は、車中泊が4台と私のテント1張りのみ。他のキャンパーは全くいなくて静けさを満喫できる。
道路が近くて多少騒音が気になるが、夜になると交通量がほとんどなくなって静かになった。

 

さあて、今夜は雨が降るかな?明日の撤収までに止んでくれるといいのだが。寝る前に張り綱のチェックをしておこうかな。

 

おわり