待ちに待った晴れ間に芦別岳に登る

こんにちは。からあげです。

 

今日は待ちに待った晴れの日だった。
現在台風20号が接近中で、明日の午後から天気が崩れてくる。
南からひっきりなしに台風が来るため、台風が過ぎたあとも天気はパッとしない。

これで何度目の台風だろうか?

今回の北海道の旅は終わりに近づいていると感じるが、やり残したことがたくさんある。登山もだし、ツーリングもそう。なかなか天気に恵まれずに、思うように活動できていない。

今朝は3時半に起きると、まだ夜は明けておらず、薄っすらと明るくなってきているところだった。ヘッドランプを点けて、食事と登山の準備を始める。

今日登る山は、キャンプ場のすぐ西側にある芦別岳(あしべつだけ)という山だ。200名山に選ばれるほどの名山だ。登ってヨシ、眺めてヨシ。

次第に空が明るくなってきて、薄曇りの天気ということが分かった。これまでのようすでは、この状態だとそれほど天気が良くならないだろう。

今回は時間の掛かる旧道コースは止めて、歩きやすくて距離が短い新道コースでさっさと登ってしまうことにした。

今朝起きると、私の隣のテントの食料が荒らされて、ゴミが周囲に散乱していた。おそらく前室に食料を置いて眠ってしまったのだろう。迂闊な奴め!

食料を荒らしたキツネは私が留守の間に再びやって来て、今度は私のテントを荒らすかもしれない。一度味をしめたキツネは何度でもやる。しかも次第に行動がエスカレートしてゆく。次はテントを破いて食料を奪うかもしれない。

 

野宿に必要な道具は、テント・寝袋・マットの3点セットだ。どれが欠けても安眠は難しい。マットはダンボールなどで代用できるが、テントと寝袋は簡単にはいかない。キツネにテントを破られたら、今後の予定が大幅に狂う。

テント内の食料を全て出して、自転車のサイドバッグに入れて口を厳重に閉めて、自転車カバーを掛けておく。もちろんベアキャニスターに最大限食料を詰めて、テントの脇に置いておく。

ここには貴様に奪えるような食料は何もないという断固たる姿勢をみせる。

キャンプ場から芦別岳北側の夫婦岩方面を見上げる。

ここ芦別岳は登山口のキャンプ場から山頂が見えてしまう。徐々に薄雲が晴れてきているような感じがするが、あんまり期待できないような気がする。

さあ、出発だ!

さっさと登ってさっさと下りて来ようぜ!

登山口近くの水を張った池

何かを養殖しているのだろうか?水面に寝ぼけた太陽が写っていた。

登山口を出発してしばらく歩くと、すぐに汗をかいてきて全身ずぶ濡れになってしまった。

昨日から異様に湿度が高く蒸し暑い。こんな蒸し暑い北海道を誰が予想しただろうか?

呻吟坂(しんぎんざか)序曲

まだまだ登りはこれからだということか!ナメた真似をしおって。トレランポールを使ってドンドンと登ってゆく。

眼下に麓の集落の風景が広がる。
やはり今日は天気がイマイチ。湿度が高く霞のようなものがかかっている。

高度を上げてゆくと、木々の合間から夫婦岩が見えてきた。

木漏れ日のなかをゆく。

ようやく風の通り道の尾根に出て、風に当たり体を冷やすことができた。

熊の沼

熊の気配がないか、周囲を見渡す。
どこにもいそうな気配はない。

今回、熊の痕跡を見つけたのは1箇所だけだった。

屏風岩を間近に眺める。迫力満点だ!

屏風岩を見下ろす。

さて、ガンガン登るぞ!

雲峰山の頂きから芦別岳を見上げる。

山頂まであと少しだ!

芦別岳は雲峰山から見ると凄く見応えがある。北側の旧道方面から見ると、また全然違って荒々しく凄く迫力がある。

ここでプロテインバーを投入する。
味はイマイチだったが、なんだか元気が出てきたような気がした。

登ってきた道を振り返る。
先ほどいた雲峰山が眼下に見える。

芦別岳最後の登りに差し掛かる。
ここを登れば山頂だ!

山頂直下のお花畑。

残雪は全て消えてしまっていたが、まだ幾つかの花が咲いていた。

これなんていう花だろう?

北海道で良く見かける花だが、名前を忘れた。

ついに芦別岳山頂に到着!標高は1,726m。

山頂に立った途端、強風に吹かれる。
飛ばされそうになるため、岩陰に入って休んだ。

山頂からの眺め

十勝平野を一望できる。今日は水蒸気が多くて白っぽく見えている。

手前がポントナシベツ山、奥が夕張岳。

山頂に立ってすぐは夕張岳が見えていたが、すぐにガスに覆われて見えなくなってしまった。

天気が良ければ、明日夕張岳に登るつもりだったが、午後から天気が崩れてくるため止めにした。アプローチの林道が結構長かったりもする。芦別岳と夕張岳は、自転車でも2日連続して登山できる山なのだが、台風が接近中ということもあって今回は無理をしないことにした。

北側の旧道コースを見下ろす。

天気がイマイチなため、旧道コースは止めにした。
今日は貴重な晴れ間で、あまり登山に時間を掛けられない。
さっさとテントに戻って濡れた物を干したり、洗濯物を干したい。

ズームで麓のキャンプ場を撮影した。

山頂から登山口が見える山というのは、意外に少ない。

前回は気が付かなかった金属製の箱が設置されていた。

飛ばないようにコンクリートで固められている。いったいこれは何なのか?これも何かの観測装置だと思われる。

ずっしりとしたボリュームのあるパン。
食べるとちょっとだけ体力が回復する。

まあ値段によるということか。

山頂では長々と休憩をとり、下りは休みなしに一気に下った。

11時前に下って来ると、すぐに下着を着替えて洗濯して日向に干しておいた。気になっていて食料とテントは無事。

自転車カバーをはいで、カバンを外して口を開けて湿気を飛ばす。

テントのフロアが濡れていたため、全ての荷物を出して乾かす。
荷物を出しておくと、フロアが浮いて風が抜けて乾いてくれる。

外に置いて充電しておいたモバイルバッテリーはフル充電となっていた。これでしばらく電気に困ることはないだろう。

 

北海道に来てから、スマホでブログを更新しているわけだが、一昨日の21日にアップした記事が正しく表示されていない不具合が出ている。いつものようにやっただけなのに、なぜおかしくなるのか?原因は不明。

あと、画像を圧縮してからアップする時、画像の順番がバラバラになって困る。これも原因は不明。PCの時は順番に並ぶのだが、スマホだとバラバラになる。こういうものだと思うしかないのか?お陰でブログ更新に手間取っている。写真を撮影順に整列できれば、より効率良くブログ更新できるのに。WordPressって妙なところで変な癖があるからイライラさせられる。

まあ、これもそのうち暇を見つけて解決することにしよう。

 

今日はこれでおしまい。また明日。

 

おわり

コメント

  1. いちきゅー より:

    隊長、お疲れ様です。
    青函フェリーnowですw
    北海道の2周目も無事終了しました。
    宗谷岬から先の分は来年以降に持ち越しです。
    今回は初めて熊に遭遇しました。
    子熊でしたがビックリでした。
    20回位来てましたが二桁の国道にはほとんどでませんね。
    ブログ毎日楽しみにしてますので、安全にサイクリングお続け下さい。

    • karaage より:

      お疲れ様です!
      それはそれは熊に遭えてラッキーでしたね。
      しかし、子熊の近くに母熊が息を潜めていたと思うので、2度ラッキーでしたね。

      私は今年は一度も見ていません。まあ、ドキドキせずに済むのでいいのですが。

  2. やまねん より:

    隊長!!8月の毎日更新お疲れさまでした。
    ジムニーから自転車になっていろいろな人との交流が増え
    楽しい旅だと感じています。
    このまま鹿児島へ南下して結果日本一周になってしまったらよいですね。

    • karaage より:

      車中泊の時はほとんど交流がありませんでしたね。周囲は定年過ぎた爺さんだらけですから。
      今は若い人たちとも普通に話しますね。
      乗り物が違うと、全く違ってきます。
      車中泊というより、車に引きこもっていただけですね。

  3. 山びと源 より:

    旧道コースは、変化が有って楽しいのだが、チャリと登山とブログの3足のわらじを履いているから、しかたないかな?
    もう少し、スローテンポで行動すれば、余裕が出来るだろうけど、今年は天候不順だからしかたないかな?
    チャリと登山だけでも大変だからな!
    ピンクの高山植物は、多分、ヨツバシオガマだろう?

    • karaage より:

      翌日から台風の影響で雨が降り始めるので、早めに下りて洗濯をしておかねばなりませんでした。車ならダッシュボードに広げて移動中乾かせるんですが。

      自転車だと雨に降られるとどうしようもありませんね。