中標津で予備タイヤを手に入れろ!

こんにちは。からあげです。

 

もう少し羅臼に滞在してゆっくりしたかった気もするが、Amazonで注文したタイヤの受け取りがあるため、荷物をまとめて出発することにした。折りたたむことができるフォールディングタイヤなのに、なぜ羅臼のクロネコヤマトの営業所留めで受け取ることができないのか。通常のサイズであれば、コンビニや運送会社の営業所で受け取ることができるのだが、大きなサイズだとそれらの場所では受け取ることができない。荷物の保管に場所をとるためと思われる。

今回はサイズが小さいにも関わらず、佐川急便で発送されたため、クロネコヤマトの営業所で受け取ることが出来なかった。こちらで運送会社の指定ができればいいのだが、今のところ指定は出来ない。今後に期待だな。

それでもキャンプ場に届けて貰えばいいのだが、いちいち待っているのも面倒だし、片道60km以上もある羅臼に届けて貰うのは気が引ける。どうせ近くを通り掛かるので、中標津にある佐川急便の営業所で受け取ることにした。

タイヤが発送されたというメールを受け取ったあとで、運送会社を確認し、最寄りの中標津の営業所留めにしてもらえるように、あらかじめ電話連絡してある。荷物を追跡すると、すでに中標津の営業所預かりとなっていた。

今日は6時に起きて活動を開始した。
まずは朝食を作って食べる。お腹が膨れていないと、ペダルを漕ぎ続けることは出来ない。

もう1泊くらいしてもいいんじゃないかという誘惑に負けそうになったが、テキパキと準備をして怠惰な気持ちを追い出した。

テントを撤収していると、なんとフナムシを発見した!

ゴキブリのようにちょこまかと高速移動できる虫。通常、フナムシと言えば、港の岸壁や岩場などの海辺にいるのだが、なぜこんな山の中にいるのだろうか?迷子になってしまったのか?

海にいるフナムシと違って動きはゆっくりで、楽に指で摘むこともできそうだった。

荷物をまとめて出発準備完了!

6日ぶりに荷物満載の自転車を漕ぐ。タイヤと予備パーツの件がなければ、こんなに長居する気はなかった。まあ、急ぐ旅ではないのでヨシとしよう。

早く帰っても、そんなにやることはない。ああ、それを言うんじゃない。

羅臼の町

やっぱり羅臼の落ち着いた雰囲気がいい。また爺さんになった時に来てのんびりすることにしようか。

今回はこれでお別れだ!快晴の羅臼岳に登れただけで満足。次回は羅臼岳から硫黄山までの縦走だ。それまで歩ける体を維持しておこう。

羅臼の町の中を走っていると、歩道で遊んでいた子供3人が私の自転車を追いかけてきた。全速力で息を切らしながらの一生懸命だった。それを見て自分の子供時代を思い出した。もうあの時には戻れないのか。いや、別に戻りたくもない。

道路脇に家のパーツを載せたトラックが何台も止まっていた。
これらのパーツを組み立てて家を作るみたいだ。
手前の現場ではパーツの設置作業が行われていた。

道路を挟んだ現場の向かいには車が止まっていて、注文主と思われる家族がニコニコしながら作業を見守っていたのだった。

羅臼峠の手前の坂を上っているところ。

標高はたったの80mだが、向かい風のためかなり手ごわかった。

スノーシェルター内は蒸し暑くてかなり不快だった。
熱が籠もっていて、むわっとした。むわっ!

下りになっても、向かい風のため、全然スピードが乗らない。
おっさんのエネルギーを返してくれ!

小一時間漕いだところで、公園で休憩する。
今日も朝から蒸し暑くて、ちょっと漕いだだけで汗をかいて全身ずぶ濡れになった。

止まってしばらくすると、体が冷えてきてちょうど良くなる。

公園前の広場に陸揚げされていた漁船

今日の海岸沿いの国道335号線は、思ったより海が見えなくて単調な道だった。海が見えないくせにかなりの向かい風だった。

振り返ると、知床の山々が見えていた。

次は爺さんになってから。

それまで生きているだろうか?

そんな先のことは分からん。

国後島を望む。

オホーツクの海を挟んで、たった25kmほど向こうにある島が日本のものじゃないなんて不思議な感じがする。

風がなければ、海を見ながらのんびり漕いでいられるのだが、今日はかなりキツイ向かい風のため、必死になって漕ぎ続けた。

途中、疲れ果てて歩道で休憩をする。道路標識の影に座った。

網走を過ぎてからは、建物付きのバス停が激減してしまった。
時刻表付きの看板が置いてあるだけのところが多い。そのため、道路端で休むことが多くなった。

道東では珍しいトンネル。

薫別(くんべつ)トンネル。左側の歩道を走った。

標津(しべつ)のセコマで休憩

セコマは店舗側に段差があることが多い。この段差に座って休憩する。イートインコーナーのある店舗は少ない。

ホタテ貝でサイドが裂けたタイヤはその後問題はなし。

とりあえず、傷んでいる部分が酷くなってくるようすはなし。
丈夫な麻糸で縫って、内側からパッチ当てをしたのが良かったのか?

パンクした当初はドキドキしていたが、次第に慣れてなんとも思わなくなってきた。うむ、これなら当分大丈夫そう。家まで帰ることができるだろう。

標津漁協

非常に立派な建物。なぜこれほど立派なのか?
こんな大きな漁協初めて見た。

漁船を整備するドックのような施設があった。
あちこち線路が張り巡らされていて、重たい漁船を移動できるようになっている。

たくさんの漁船が陸揚げされて整備されているところだった。

標津から国道272号線に入り中標津に向かう。
風向きが変わりまともな向かい風となってさらに苦しくなった。

風は一向に弱まる気配はなし。

 

向かい風と格闘しながら走っていると、向こうから網走の町で会ったサイクリストがやって来た。昨日、羅臼湖に向かう途中でもすれ違い、今日も中標津の手前ですれ違った。

自転車を停めて話していると、驚愕の事実が判明した!

30台半ばだと思っていた彼は、なんと50歳で年上だったのだ!全然そんな風には見えなかった。白髪が多いなと思ったくらいで、全然老けているようすはない。自転車を毎日漕いでいると、健康になって自然と若返るらしい。

そんな彼は根室方面に向かって走り去って行った。また縁があれば、どこかで会うことだろう。こうも頻繁に会うことは滅多にない。

広大な牧草地

牧草ロールが並べられていた。北海道ならではの景色。

予定より大幅に遅れて、佐川急便の中標津営業所までやって来た。すでに2時を回っている。向かい風でなければ、午前中に来て受け取っていたことだろう。

まあ、途中で長話をしたことも大きいが。

おっさんはFDタイヤを手に入れた!

FDとはフォールディング、つまり折り畳めるタイヤのことだ。
通常のタイヤは、ビートにワイヤーが入っているため、折りたたむことができないのだが、ケブラー繊維が入ったビートの場合は軽くて折りたたむことができて携帯に便利だ。

Panaracerのパセラ。ツーリングにも対応したタイヤだ。
Amazonで送料込みで約2,500円。26インチ、幅1.75。

 

これで何の心配もなくマラソンプラスを履き続けることができるぞ!予備タイヤがあるのとないのとでは大違いだ。さらに新品の予備チューブが2本もある。万全の態勢だ!トラブルがあっても、即自走不能となることはないだろう。なったら諦めて歩く。

中標津の町に入ったころ、空が暗くなって霧雨が降り始めた。
さっさと買い出しを済ませてキャンプ場に向かうとしよう。

外は蒸し暑いのに、食品コーナーは非常に涼しい。
せっかくなので、少し涼んでゆく。白い冷気が吹き出しているぞ。

おやつに惣菜コーナーで買ったコロッケを食べる。

今日は向かい風の中、よく頑張った!

キャンプ場の手前で、懐かしい北根室ランチウェイの標識を見つける。

中標津のバスターミナルを出発して直ぐにルートを見失って適当に歩いていたのだった。あれから3年か。

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今日は中標津の緑ヶ丘森林公園のキャンプ場に泊まる。

1泊216円(税込み)で非常にリーズナブルだ!変なところで野宿して気を使うより、キャンプ場に泊まってゆっくりしたほうがいい。

今日は向かい風でかなり体力を消耗してしまった。今晩はゆっくり寝て明日は早起きして出発するとしようかな。どうせバイクの音で起こされるのなら、早起きして出発したほうがいい。

それにしても、無事予備タイヤを手に入れられたのが良かった!

 

おわり

コメント

  1. らお より:

    自転車旅が好きな爺さんです。
    タイヤの縫合お見事です。どの様な道具で縫ったのか教えてください。

    • karaage より:

      針は帆布用のセール針、糸は太くて丈夫な麻糸を使いました。
      サイドは柔らかいため、針はペンチを使わずに通すことが出来ました。
      麻糸で塗ってから糸が解けにくいよう瞬間接着剤で固めました。

      その後、内側からゴムパッチを当てて、上からガムテープを貼っています。

      この修理の件は帰宅後、詳細に記事にします。それまでしばらくお待ちください。

      • らお より:

        お疲れのところ夜なべ仕事していただき、ありがとうございました
        長旅には修理道具必須ですよね、ウルトラライトとの兼ね合い、これからも持ち物の話し、楽しみしています

        • karaage より:

          傷んだ道具をそのまま使っていると、壊れてしまいますからね。
          気がついた時に直しておけば、長持ちしてくれます。

          はい、どうもありがとうございます。