倶知安への長い長い道のり

こんにちは。からあげです。

 

好天が続かない今年の北海道。久しぶりに晴れたと思うと、強風が吹き荒れて厳しい走行を強いられる。

今日も自転車を漕ぎまくって太ももとふくらはぎがパンパンになってしまってしんどいので早く更新を終えてしまうとしよう。

昨晩のバーベキューパーティーは12時近くまで行っていたが、私に声が掛かることはなかった。

風は昨夜止んでしまい、朝も風が弱い状態だった。
今日は狩場山登山を中止したのだが、多少未練がないわけではない。しかし、明日からの天気の崩れを考えると、止めておいて正解だったかもしれない。疲れて下山したあとに、テントを撤収して下りて来るのはハード過ぎる。小屋がまだ開いていなかったのは痛かった。

 

明日からの雨に備えて、今日は倶知安の旭ヶ丘公園キャンプ場までゆくことにした。ニセコと羊蹄山にアクセスしやすくて、倶知安の町に近い無料のキャンプ場だ。ここは海岸沿いのキャンプ場とは違って、荒天でも問題なくやり過ごすことができる。前回3年前の北海道車中泊の旅の時に寄ったことがあった。

グーグルマップで距離を計測してみると140km以上もある。ゆっくりご飯を炊いて食べている時間などないので、パンとサバの水煮缶を食べた。

公園の松がありえないくらいに斜めに生えている。
海からの風を受けているうちに、曲がってしまったのだろう。
昨日の風はかなり凄かった。向かい風の中、頑張って走ってしまったため、体力がかなり消耗してしまった。

朝のせたな港のようす

空はどんよりとした曇り空となっていた。風は微風、徐々に強くなって来るような気がした。いや、気のせいじゃない。

ん?チャリ警報?

何が言いたいんだろうか?

せたな港を出ると、国道229号線を走る。
風は追い風気味となっている。朝が勝負の時だと思い、できるだけ休まず一定ペースで漕ぐ。

国道を離れて最大斜度15.5%の坂を登ってゆく。途中でしんどくなって押して歩いた。

急な坂を登ってやって来たのは、海面から灯台までの高さが日本一の茂津多灯台。

灯台の敷地内には、立派な東屋があった。

これはどういうことか分かるよな?私に言わせるんじゃない。ただ、ここは水がないので、下から持って来ないとイケない。自転車向きの場所ではない。

灯台全景

白と黒の灯台。三角屋根でロケットみたいに見える。

灯台は展望台も兼ねていて登ることができる。
頑張って登って来たというのに、海しか見えない。

何にも面白くない灯台だった!それが分かっただけでも良かったか。

せたなを出てからは、険しい断崖が続いてトンネルが連続する区間となっている。民家は少なく交通量はほとんどない。歩道が狭かったため、車道の左端を走行したが、ほとんど車が来ないため、ストレスなしで走ることができた。

砂浜を振り返る。夏は海水浴場となる。

漁師のおっちゃんが長い棒のようなもので、何かを突いているぞ!

おそらくはウニ。道路上にウニの抜け殻が転がっているのをよく見かける。パンクしないようにウニの殻を避けて走った。

長いトンネルをいくつも抜けてゆく。幸い追い風であったため、楽に抜けることができた。

トンネルが連続する区間で歩きの人とすれ違った。容量が35Lくらいのザックを背負いハイペースで歩いていた。ザックの小ささと歩くようすをみると、できるおじさんだと分かった。

どら焼きを食べる。今日は自炊なし買い食いだけで済ます予定。空腹にならないように、定期的に燃料を打ち込んでおく。先はまだ長い。

弁慶岬

飛び出た岬の名前。ここから急角度に折れ曲がって寿都(すっつ)の町にゆく。追い風で順調だった走行も、これでおしまいとなる。

岬の公園には弁慶の銅像がある。なぜなのかは不明。

公園内には日中だけ開放する休憩所があったが、長居してしまいそうだったため、外の東屋で休憩した。

寿都の町のセイコーマートで食料を補給する。景気づけにアイスクリームを食べた。アイスを食べて多少なりとも体を冷やしておいたほうがいい。

寿都の町を過ぎたお昼頃から雨が降り始めた。始めはウインドブレーカーのまま走っていたのだが、次第に濡れてきたので、カッパの上着に着替えた。ズボンは暑いため、ハーフパンツのまま漕いだ。

国道沿いに点々とあるバス停は、自転車乗りの格好の休憩場所となっている。多少疲れてきたので、バス停で雨宿りをしながら休み休み走った。

雨が降り始めると、急激に体力を消耗してきて、本日中に倶知安までたどり着けるか怪しくなってきた。雨が降り始めたことだし、手前のキャンプ場で泊まってもいいかなと思えてきた。

寿都過ぎの浜中海岸野営場

無料というのに釣られてやってきたのだが、遮蔽物は全くなくて荒天を凌ぐには厳しいサイトだった。ここは天気が良い日に海水浴をしながらキャンプする場所だ。ここでキャンプしたら惨めな夜になることは間違いない。

知別川の手前で道道267号線に入りニセコ方面に進む。河口付近は開けていてモロに向かい風を受けた。急速に体力を消耗してペースがガクッと落ちたので、休憩することにした。
海岸から離れて内陸方向に進路を変えると雨が止んでくれた。

羊蹄山が徐々に大きくなってきた。倶知安までもう少しだ。

距離が短くなるにつれて、目立って消耗が激しくなってきた。ちょっとした坂道でも一番軽いギヤじゃないと漕げなくなってきた。右のふくらはぎが痙攣を起こし始めた。

かと言って、長い間休んでしまうと、足が動かなくなる恐れがある。こまめに休憩をとりながら走り続けた。

そして倶知安の町に入った時には、すでに5時過ぎとなっていた。食料は多めにあるが、食べたいものがないため、いくつか買ってゆくことにした。

3年ぶりの倶知安だ!

5時半ころ、旭ヶ丘公園キャンプ場に到着した。
なんと、入り口付近でオートキャンプをしているキャンパーの他には誰もいない。

前回来たときには、ブルーシートタープなど、住み着いているような人が何人かいたが、今回は全くいない。

今年は天候不順で極端に晴れの日が少ないため、より快適なキャンプ場に移動したと思われる。おそらく旭川の21世紀の森キャンプ場だ!あそこはこの世の極楽。無料の設備の整ったオートキャンプ場、しかも温泉まで無料で入ることができる。

 

さあて、明日は気が済むまで寝ていることにしよう。どうせ遅くまで雨が降るため、どこにも出かける気がしない。テントにひきこもってダラダラしていようか。

それにしても今日はハードだった。走行距離は最高の158kmだった。

 

おわり

コメント

  1. NS より:

    隊長 おはようございます。
    昨日はお疲れ様でした。
    今日は終日雨でしょうから、ゆっくり静養して下さい。

    ニセコでは、今回もタケノコ刈りですか?
    ヒグマに気を付けて下さいね。

    • karaage より:

      無理のあるロングライドは疲れますね。
      根曲がり竹ですが、ラッキーなことに頂いてしまいました。
      タケノコ採りはダニに食われますので、今回は登山道脇に生えている奴のみ取ることにします。
      クマに襲われるのは山菜とりが多いみたいですね。それでも気をつけようと思います。